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第20話 決戦は緒海神社?? 後編

「えっーと、つまり優紀さんの話をまとめると今日ここでアームレスリングの大会があって俺に参加してもらいたいってこと?」


「そう!そういうこと。あなたの健闘を祈ってるわ!」

ニコニコと笑いながらあっけらかんとした様子で優紀さんはそう言う。

なぜ、神社でアームレスリングの大会をするんだよ…。

とりあえずそこらへんが俺にはよくわからない。


「ちょ…。ちょっと待ってください!俺、腕力あまり強くないですよ。そ、それに…」


「はい、そこでストップ!言い訳は聞きたくないわ。やるのかやらないか、どっち?」


「あっ!やります」

もし、「やらない」と言った時、どうなるか…。

考えただけでも恐ろしい。


「ちなみに優勝すると緒海神社限定のテディベアが貰えるの。私、それが欲しいのよ。ぜひ優勝して、テディベアを手にいれてね!」


「はぁ…。テディベアですか…」

今日はテディベアによくあたる日だな。

俺は心の中でそう思った。

その前にアームレスリングの大会でテディベアっておかしいだろ…。


ん…!?テディベア?

その時、俺はあることを閃いた。

さっきいたゲームセンターのテディベアじゃダメなのかな。

よし、提案してみよう。


「あっ…。優紀さん、実は俺がさっきいたゲームセンターにも可愛いテディベアがあるんですよ!そっちのテディベアじゃダメですか?俺、頑張って取りますよ!」


「えっ…。そのテディベア可愛いの?」


「もちろん!」

アームレスリング大会に出なくていいならこの際なんでもいい。

それにゲームセンターのテディベアもかなりの可愛さだ。


「そう…。ゲームセンターの方がここより楽しそうね…。それじゃそっちに行ってみる?」


「ええ、そうしましょう!」


「わかったわ。それじゃそうしましょうか。アームレスリングの大会の話は…。聞かなかったことにして」


「はい、聞かなかったことにします!では、行きましょうか」



こうして二人はゲームセンターに向かって歩きだした。

緒海神社でのアームレスリング大会?

それはなかったことにしよう…。


神社の境内では、力強い声援が聞こえていた。

まるで俺と優紀さんを応援するかのように。


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