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それはさておき



「+5でも嬉しかったんですよ! 他の召喚獣だった子達は精々+3とかでしたし」


更に頬を赤く染めて身体を捩ってモジモジするエリカ。



「ん? エリカさっきからモジモジしてないか?」


「き、気のせいです! つ、次に行きますよ!」


更に顔を赤く染めながら誤魔化してみるエリカ。



「不老不死ではなくて、不老超長寿か。 でも、即死無効は大きいな」


「ご、ご主人様のおかげです」


ついには顔を真っ赤に染めて俯いてしまったエリカ。



「ん? そうなの?」


「称号の戦神の寵愛の『戦神』って、ご主人様の事ですよ!」


「なぬ!?」


「気付いてなかったんですね。 ステータスの最初の方に書いてありましたよ?」


「スクロールスクロールと…… 職業:戦神…… 神?」


「ね? ちゃんと表示されているでしょ?」


「うむ、HPより下の表示の方がインパクトがありすぎたし、このゲーム、ゲームだった頃って言い方が適当か? まあいいや、このゲームはスキルの使い方と行動の仕方で職業が決まるから、職業自体にあまり意味は無いしね。 称号の戦神は【】で強調されているから分かっていたけど、戦神は別に神様がいるって勘違いしていたわ……」


「ふふ、ご主人様らしいですね。 カミサマ♪」


「しかし、戦神かー 実感湧かないな。 私の物理攻撃スキルなんてしょっぱいのに、なにゆえ私が『戦神』なんだろ?」


「(カミサマスルーですかそうですか) さあ? ご主人様と私を、この世界に転生させた上の神様が決めたのではないですか?」


「うーむ、せっかく異世界転生して此処が現実になったんだから、ゲームの中と違ってのんびりと暮らしたいんだけどな」


「ご主人様は神様ですから、おそらく、いえ、十中八九、いえ、ほぼ100%ご主人様はこの世界で無敵です!」


「んー エリカが言っている事は分かるけど、のんびり暮らせるかは別問題じゃないのかな?」


「アクティブなモンスターの普段の行動は?」


「そうか、自分よりLvで10以上強い相手には攻撃しない」


「はい。 ですから、Lvが1000のご主人様に歯向かうモンスターはLv990以上のモンスターって事が考えられます」


「なるへそ」


「もしかしたら、Lv900以上でも歯向かう可能性もあり得ますが、恐らくモンスターのLvはキャップで100が上限でしょう。 でないと、この世界に人なんて住めませんから」


「そりゃそうだな。 って事は、実際に向かってくる敵はいないと」


「キャップが解放されなければいませんね」


「フラグっぽい言い方はやめて」


「旗は折ってこそ旗に価値が生まれるのです」


「なに名言を言ってやったみたいにドヤ顔してやがるんですかこの天使は。 フラグ管理は面倒なんだよ! トリガーが上手く作動しないでテストプレイを繰り返す事が稀に良くあるんだからってなにを言わせるやがるんですかこの堕天使は」


「てへぺろ☆」


「元ネタ知らんだろーが! 私もしらん」


「大丈夫だ問題ない」


「おまえ本当に元AIか? 絶対に中に人が入ってるだろ」


「中の人などいない!キリッ というか、正確に言いますと、私のゲーム時代はAIとは言いませんよ。 人工知能と言えるほどのプログラムは組んでもらえませんでしたから」


「比喩ですよ比喩。 エリカさん」


「反芻した。 後悔はしていない」


「自分の一つ前の台詞に対して『反芻した』では、整合性が取れてない件について小一時間問い詰めたい。 け、けして『牛か!』なんて言ってあげないんだからね!」


「これが噂のツンデレですねわかります」


「いい加減にしないとブラバされちゃうから! 同じネタは二度まで、同じようなネタも二度まで、お兄さんとの約束だぞ☆」


「な、生々しい表現は、いかがなものかと?」


「善処いたします」


「それ、止めない(しない)って意味でしか使わないから!」


「オーニホンゴッテムスカシイアルネ」


「ムスカ言いたいだけって事はないですよね……?」


「……」


「……」


「ああ~あ あああああ~ ああ~あ あああああ~♪」


「それで理解できる人は音感ありすぎると思いますけど? というか、いい加減にしないと日が暮れてしまいます」


「ふふほ~へ ほへほおへ ほほへほほ~♪」


「くどい! それにもっと解らんちゃ!」


「エリカって本当はアラフォーでしょ? 語尾に『ちゃ』なんて」


「神様やめますか? 人間やめますか?」


「やめられないひ~との」


「そうくるか……」


「やめられないとまらない」


「秋刀魚でも食ってなさい! ハァハァ」


「『ハァハァ』って文字に起こしたら卑猥だよね」


「おどれの脳ミソには蛆でも湧いてるんか! ハァハァ」


「AAがアスキーアートが俺を呼んでいる」


「奥歯ガタガタいわしてドタマかち割って犬に喰わすぞワレ! ハァh 」


「さて、アホな事やっていると野宿になってしまうな」


「誰の所為じゃ! ダ・レ・ノ!」


「先生!『てへぺろ☆』 からだから、エリカの所為だと思います!」


「う゛」


「勝った 完 俺たちの冒険はこれからだ! リリー先生の次回作をお楽しみに!」


「はぁ~ 恐らく、このやり取りだけで推定45人中38人がブラバしたと思いますよ?」


「妙に生々しくて自虐的だな…… もっと自信もt「ストーップ!」e 」


「ループするからここまでです!」


「それもそうだな、本物の芸人なら『やめられないとまらない』の後に、二人で一緒に海老のお菓子を食べて〆るのが玄人だろうね。 さて、町は近くにあるのかな? エリカこの森が何処だか分かる?」


「くっ 分かりませんって最初に言いましたのに。 ちょっと上空から遠見してみますね」


「そういう事なら、私も飛行の練習を兼ねて一緒に飛ぶー」


「口を尖がらせた顔文字が浮かびますた。 それでは、まず最初に翼を軽く前後に仰いでゆっくりと浮き上がるイメージをしてみて下さい」


「ふむ…… こうかな?」


「はい。 いい感じです」


「おお! 浮いた浮いたよ! パトラッシュ!」


「誰がパトラッシュですか」


「いや、なんとなく?」


「なんとなくで言わないで下さい。 慣れたら少しづつ浮くイメージから飛ぶイメージへ変えてみて下さい」


「ゆっくりと飛ぶイメージ。 ゆっくりと…… お~ いい感じー」




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