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 名前:リリー・マルレーン


 年齢:17歳


 性別:女


 種族:神狐族


 職業:戦神


 称号:【神の子】【寝落ち転生者】【戦神】【一人を極めし者】


 配下:エリカ 他、多数



 ステータス


 Lv:1000


 HP:158780


 MP:176650



 筋力:950


 体力:920


 俊敏:1340


 器用:1170


 知力:1550


 精神:1210


  運:9999



 スキル


 戦闘スキル


 【上級火魔法Lv99】【上級水魔法Lv99】【上級風魔法Lv99】【上級地魔法Lv99】【神級光魔法Lv1】【上級闇魔法Lv99】【片手剣Lv90】【大剣Lv80】


 【短剣Lv70】【槍Lv60】【弓Lv60】【杖Lv99】【メイスLv99】【盾Lv99】【格闘Lv60】【大斧Lv60】【大槌Lv60】【太刀Lv80】【棍棒Lv60】


 補助スキル


 【神眼】【危険予知】【隠蔽】【召喚魔法Lv99】【魔獣使いLv70】【飛行】


 生産スキル


 【裁縫Lv90】【鍛冶Lv75】【錬金Lv80】【調合Lv61】【皮細工Lv50】【木工Lv50】【付与Lv70】【料理Lv65】


 【栽培Lv60】【採取Lv48】【採掘Lv54】【狩猟Lv45】【釣りLv30】



 バシップスキル


 【危険予知】【全状態異常無効】



 種族スキル


 【顕現】



 装備


 右:神々の黄昏+20(メイス)


 左:神々の憂鬱+20(盾)


 頭:ホーリーグレースクラウン+15


 胴:ホーリーグレースローブ+20


 腕:ホーリーグレースグローブ+20


 腰:ホーリーグレースベルト+15


 足:ホーリーグレーススパッツ+20


 靴:ホーリーグレースシューズ+20


 背:神々の息吹+15(マント)



 アクセサリ


 首:神界のネックレス


 右耳:大天使のピアス


 左耳:堕天使のピアス


 右手首:神龍のブレスレット


 左手首:神狼のブレスレット


 右薬指:黄泉のリング


 左薬指:冥界のリング



 アバター(スキン)


 本体:巫女服(緋色)


 頭:ケモノミミ狐(金色)


 顔:


 背:八翼大天使の翼


 尻:狐の尻尾(金色)


 右手:魔法少女レインボーロッド


 左手:



 称号補正


 【神の子】不老不死 全状態異常無効 HP,MPが50%を切ると1秒ごとにHP,MPの5%づつが自動回復 命中率100%


 【寝落ち転生者】全ステータスを一桁増やす 運MAX


 【戦神】即死無効※不老不死で無効化 物理攻撃力、魔法攻撃力に250%の補正 物理ダメージ、魔法ダメージを70%軽減


 【一人を極めし者】物理攻撃力、魔法攻撃力に125%の補正 物理ダメージ、魔法ダメージを20%軽減 




「……」


「……」


「称号の寝落ち転生者は色々な意味で酷いですね」


「そこか! うん、まあ、その、突っ込みどころ満載だな……」


「チートですね」


「うむ、チートだな。 ステータスは称号補正で右端に0が増えただけみたいだが、スキルの名前が変わったりしてるな」


「そうですね。 上級光魔法Lv99が神級光魔法Lv1に変わってますね」


「エターナルアースに神級魔法なんてなかったよね?」


「神の子になったから神級魔法にLvアップしたんじゃないですか?」


「なんて安直な…」


「あと、神眼、危険予知、隠蔽、飛行が増えてますね」


「神眼は鑑定の、危険予知と隠蔽はそれぞれ気配察知と隠密の上位互換みたいだな。 飛行…… これは背中のアバターの所為か?」


そう言ってリリーは、背中に生えている四対八翼の翼をはためかせてみせた。



「うお! 動いた!」


「さっきから、ゆるりゆるりと動いてましたよ? 翼も尻尾も耳も」


なに当たり前の事を言っているんだおまえは? とでも言いたい風に小首を傾げるエリカ。



「尻尾と耳も?」


「はい。 種族が神狐族って表示されてましたから、動くんじゃないでしょうか? ちなみに、尻尾はもふもふのしがいがありそうで、耳ははむはむのしがいがありそうです!」


エリカの目がギラリと光ったのは、気のせいだと思いたかったリリーであった。



(うん。 気のせいだよね、樹の精。 キノセイ……)


(あのもふもふとはむはむは私のモノ!)



「神狐族? ヒューマンだったのに転生して変わったってことか、自覚してなかったわ…… でも、尻尾と耳は兎も角、この翼が自分の身体の一部とはピンとこないな」


「(尻尾と耳はいいんですね) 慣れですよ慣れ。 これで、ご主人様も私と同じように空を飛べるようになりましたね!」


「エリカは飛行スキル持ってるの?」


「持ってないですよ?」


「いま、宙に浮いてるし……」


「翼が有るから、飛べるのは当たり前なのでは?」


「確かにそうかも…… ゲームの中では飛行スキルなんて無かったから失念してた」


「そう言われてみれば、飛んでいるのは私たち天使か精霊かモンスターだけでしたね。 プレイヤーの人達で飛んでいる人はいませんでしたね」


「人型の種族で空を飛ぶのは物理の法則を無視してるから」


「そうなんですか? 飛べるのが当たり前だと、どうもピンときませんね」


人差し指を頬に当て、斜め15度に顔を逸らしてみるエリカ。 あざとい。



「うむ。 取り敢えず飛行スキルの事は置いといて、他のスキルで戦闘、補助、生産のスキルはゲームの時の最後と同じだな」


「称号補正の不老不死、全状態異常無効と自動回復はチートオブチートですね」


ジト目でリリーを見やるエリカ。



「だって私は神の子らしいし」


ドヤ顔で胸を張るリリー。 しかし、エリカは華麗にスルーにて一言。



「神の子(笑)」


「神の使いの天使が神の子を馬鹿にしていいわけ? そういうエリカだって天使なんだから不老不死なんじゃないの?」


「どうなんでしょ? 自覚とか実感はないですね。 私もステータス画面を開けるのかな? ステータスオープン」




 名前:エリカ・シュタインベルク


 年齢:5歳


 性別:女


 種族:天族


 職業:リリーの従者、上級天使


 称号:【戦神の寵愛】【上級天使】


 従属:リリー・マルレーン



 ステータス


 Lv:700


 HP:111146


 MP:123655



 筋力:665


 体力:644


 俊敏:938


 器用:819


 知力:1085


 精神:847


  運:6999




「……」


「……」


「エリカの名字ってシュタインベルクなんだ」


「突っ込むトコそこですか!」


ジト目が好く似合うエリカ。



「だって、名字があるって初めて知ったからさ」


「私も、私の家名を初めて知りました」


「それよりも、エリカも十分にチートに見えるのは気のせいかな?」


「いえ、私も多分チートだと思います……」


「だよねー でも、このステって私の七掛けじゃない? Lvも700だし」


Lvと運以外の暗算は諦めて、適当に言ってみるリリー。



「そうみたいですね。 続きを開いてみますね」




 スキル


 戦闘スキル


 【上級火魔法Lv99】【上級水魔法Lv99】【上級風魔法Lv99】【上級地魔法Lv99】【上級光魔法Lv99】【杖Lv99】


 補助スキル


 【鑑定Lv99】【気配察知Lv99】【隠密Lv99】【魅了Lv99】【改竄Lv1】【無詠唱】


 生産スキル


 【裁縫Lv99】【錬金Lv99】【調合Lv99】【付与Lv99】【料理Lv99】【栽培Lv90】【採取Lv85】【採掘Lv75】【狩猟Lv71】【釣りLv72】



 バシップスキル


 【気配察知】【即死無効】【全精神異常無効】【石化無効】【毒耐性特大】【麻痺耐性特大】



 種族スキル


 【精霊召喚】【人化】



 装備


 右:エンジェルロッド+5(ロッド)※両手武器


 左:無効


 頭:エンジェルリング


 胴:エンジェルローブ


 腕:エンジェルローブ


 腰:エンジェルベルト


 足:


 靴:エンジェルシューズ


 背:



 アクセサリ


 首:エンジェルクロス



 称号補正


 【戦神の寵愛】戦神のステータスの70%を付与 即死無効 物理攻撃力、魔法攻撃力に175%の補正 物理ダメージ、魔法ダメージを50%軽減


 【上級天使】不老超長寿 全精神異常無効 石化無効 毒耐性特大 麻痺耐性特大 HP,MPが50%を切ると1秒ごとにHP,MPの3%づつが自動回復




「魅了と改竄から危険な匂いがするな」


「キ、キノセイデスヨ? 改竄なんて初めて知りましたし」


不自然に目を逸らしたエリカだが、リリーはステータス閲覧に夢中で気付かずに続ける。



「Lv1だし、こっちへ来てから使えるようになったスキルみたいだな」


「上級天使になったからみたいですね」


「いままでは中級天使だったっけ?」


「いえ、ゲーム時代は、ただの天使でしたよ」


「二階級特進? しかし、見事に魔法特化だな」


「生まれてから5年、ずっと魔法しか使ってませんからね。 この無詠唱も新たなスキルですね」


二階級特進はスルーして答えるエリカ。



「そうなんだ。 画面越しにはエリカが詠唱していたかどうかは分かんなかったけど、ちゃんと詠唱していたんだ」


「召喚獣が詠唱しているバーは出ませんから、分かり辛いかも知れませんね。 Lvが上がるに連れて詠唱短縮小、中、大って覚えました」


「無詠唱は鬼畜っぽいな」


「ご主人様だって、ほぼ無詠唱みたいなものじゃないですか」


EEO時代のリリーはアビリティや各種補正で詠唱が5秒程度までの魔法は即時発動していたのである。クリック作業とも言う。

ちなみに、詠唱に5秒以上掛かる魔法は上級魔法の一部のみ。


「確かにそうかも、でも、あとで練習してみないと、なんとも言えないけどね」


「私もイメージしただけで、魔法が発動するのか興味あります」


目を輝かせながら興奮気味にエリカは言った。



「あと、生産スキルのLvが私よりも高いのはなんでなの?」


「ご主人様がログアウトしている時は天界で生活してましたから、多分その所為かと思います。 鍛冶と木工、皮細工は出来ませんけど」


「え? 私がログアウトしている時もエリカは自意識があったの!?」


リリーは目を丸くしてエリカに聞いた。 普通の常識では、PCのリリーがログアウト時にNPCのエリカが意識があるとは考えが及ばないのは無理もない。



「プログラムの塊りだった私が、ログアウト時の記憶があるのはおかしいかもしれませんけれど、私の記憶にはちゃんと残っていますから」


そう言ってエリカはニッコリと微笑んだ。 記憶があるのが嬉しいのだろう。 それが例え後付けかも知れない記憶でも。



「ふむ、深く考えたら負けってヤツだな。 バシップスキルも毒と麻痺以外は完璧っぽいな。 眠りは精神異常無効で効くのか?」


考える事を放棄したリリー。 諦めたry



「ご主人様の全状態異常無効には及びませんけれども、ほぼ完璧ですね。 眠りは精神異常無効で打ち消せますね」


「24時間365日寝れないって事にはならないよね……?」


「それは大丈夫です。 あくまでも、外的要因の眠りに対して無効化するだけですから、普通の睡眠は取れますよ。 私も、ご主人様がログアウトしている時に、眠り耐性大でも天界で寝ていましたから」


「ですよねー 24時間戦えますか?だったら、こっちでも鬱になっちゃうよ……」


過去の自分を思い出して憂鬱な気持ちになるリリーであった。 そう、リリーの中の人は30前までは、一応、まともに社会人生活を送っていたのである。

けして、ニートだった訳ではないのである。 ここ重要です。 テストにでますよ?



「心配しなくても、ご主人様は鬱にも病にも罹りませんよ? この状況でも全く動揺していないのが何よりの証拠です。 先ほどのステータスの確認で裏付けが取れた訳ですから」


「そうか、それで死んで転生したのに動揺しなかったのか」


「TSした事に突っ込んだら負けですか、そうですか」


「うむ。 生まれ変わったら女に生まれたかったからな! ファンタジー小説で夢見たTSなら尚更良いではないか!」


立ち直りの早いリリーであった。 元の世界でのリリーは疲れ果て、生きる気力も無く引き籠っていた時にウェブ小説と出会った。 

そしてのめり込んだ。主にVRMMOや異世界転生モノである。 中でもTS。 しかし、精神的BLはリリーにはイマイチなようであった。 

TS百合こそ至高な嗜好のリリーは、ある時、毎度毎度小説の下部に出るバナー広告に目が留まった。 いままでも広告に気が付いてはいたが、

小説を読むのに必死でクリックする気にはなれなかったのだが、その日に限って、区切り良く小説を読み終えて時間を持て余し気味だった。 

「いつもお世話になっている『小説家になろう』だし、義理で飛んでみますか」 と軽い気持ちでクリックしたのが運の尽き。 

これが、Eternal Earth Onlineとの出会いであった。 それからは、月6万課金する立派な廃人予備軍まで一直線に駆け抜けてしまって今に至る。 

そんなウェブ小説とネトゲでハイブリッドにカスタマイズされたリリーの思考は、異世界転生、ゲームの中にトリップ、当然アバターのままTSで! 

と暴走する訳なので、先のリリーの発言と同様に動揺する動機は1バイトもないのは至極当然の結果であったとも言える。



閑話休題



「はぁ…… それはそうと、残りちゃっちゃと巻いて行きますよ。 精霊召喚と人化も、こっちに来てからのスキルですね。」


「装備はエンジェルばっかりだな」


「天使ですから。 ってロッドとネックレスは、ご主人様からのプレゼントです!」


頬をほんのりと赤く染めてモジモジしながら答えるエリカ。



「ロッドはクリスタルがもったいなかったから+5までしか強化しなかったけどな」


頬を掻きながら、自分の装備は+15や+20なのにと、多少後ろめたい気持ちになったリリーだった。


EEOでは、武器を強化する時に装備保護用クリスタルを使わないと、強化に失敗した時に武器が壊れて消滅する仕様である。

このクリスタルのレア度自体は、そこそこの代物なのだが、無課金でチマチマと集めるのは流石に骨が折れる。 チマチマと集めたとしても、精々10個か20個では到底足らないのである。+20まで強化するには一つの装備で数百個のクリスタルが必要なのだ。

よって、廃人で廃課金者でもあるリリーだが、上には上が居てランク的には下位のリリーの装備は、全てが+20ではなくて、+15があるのもクリスタルが足らなくなった為である。 当然、廃人は全ての装備を+20まで強化して人様に自慢するのである。


ちなみに、リリー曰く「俺は廃人ではない! ライトヘビーユーザーだ!」 だそうだ。




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