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トコトコ



「一応、洋式便座なのね」


「地球では、いつの時代からあったのですかね? というか、ピュア これで綺麗ですよ?」


「えっと、なんでエリカも一緒に入っているのかな?」


「なんでと申しましても、扉を開けたらトイレだったからですけど? 日本の身障者用トイレと同等の広さもありますし、リリーが一人でちゃんと出来るか心配ですし、リリーがちゃんと巫女服を脱いで、ちゃんと着れるかも心配ですし、紙なんて高級なモノを拭き取りに使いませんし、etc……」


「あーもう、分かったから、恥ずかしいから、しているトコは見ないでよね!」


「それはもちろんです(気配で丸見えですけどね、ぐふふ)」


「スースーしないと思ってたけど、ズボンみたいに足は分かれてたのね」


「いまごろ気がついたのですか?」


「うむ、というか、あっち向け」


「はいはい」



「ない……」



「そりゃ女の子になったのですから、ないのは当たり前でしょ?」


「いや、チンチンがないのは、袴の上からパンパンした時に確認したから、見なくてもないのは覚悟してたし分かっていたけど、そうじゃなくて、無いのだ!」


「だから、なにが無いのです?」


「けが……」


「ケガでもしましたか?」


「け! おけけがないの! パイパン! わかった? 理解した? これで満足か変態天使め!」


「ああ、なるほど、私もありませんよ?」


「なん……だと……!?」


「だって、私の元の姿は子供ですよ? 逆に陰毛が生えていたら怖いですよ」


「いんもーいうな」


「んもういけずなんやから」


「に、忍耐だ、こ、堪えろ私」


「堪えないで出して下さい。 我慢は身体に毒ですよ?」


「そっちの堪えるじゃないわい! って、あっ」



水流音姫の音色をお楽しみ下さい。



「男の尊厳がバキバキとへし折られた気分だよママン」


「TSして良かったって言ってたではありませんか」


「それはそうだけれど、それはそれ、これはまた別なの!」


「そのうち慣れますから、それよりも、これでアソコを拭いて下さい」


「布で拭くの?」


「はい、日本で使っていたトイレットペーパーなんて高級なモノは、ありませんよ?」


「ウ、ウオッシュレットは?」


「ウォシュレットですか? 便座に付いてないのが見えませんか? 万が一付いていて使用できたとしたら、それはそれでビビると思いますけど?」


「ほぼ、毎日使ってたのにビビる訳ないでしょ?」


「快便だったのですねって、違いますよ。 ビデの水圧でアソコを刺激するのですよ? まあ、私も使った事はありませんから、知識だけですけど」


「あ……」


「わかりましたね? はい、これどうぞ」


「うぅ…… ね、ねぇ、ウォーターやってからウインドやるのはダメかな? それかピュア」


「いまのリリーがやったら、ここが水浸しになって、風で部屋を壊すと思いますけど?」


「ひ、広い所で、練習します」


「そのやり方も気持ち良さそうですけど、その布は天使の羽衣の切れ端ですから、ピュア効果が付いてますよ?」


「そうなんだ、なんて贅沢な使用方なんだ。 これで拭くよ…… しかし、ナプキンの名前みたいだな」


「こっちが本家本元ですよ」


「ふぅ、ピュアって本当にスッキリした感じになるんだね」


「そうですね、最上級の布でもありますし。 では、袴の帯を締めますよ?」


「いちいち帯を解いて下げるのが面倒だけど、着物の帯じゃなくて良かったよ」


「お殿様あれ~なヤツですか、あれはトイレの時は解きませんけどね」


「そう言われてみれば、そうだな。 ふむ、この袴をスカートタイプに改造すれば面倒がなくなるのか」


「その変わりにスースーしますよ? はい、できました」


「ん、ありがとう。 むむ、あっちを立てれば、こっちが立たずとは難儀なもんだな」


「人間万事塞翁が馬とは行きませんよ」


「格好良く決めたつもりだろうけど、多分、使い方は間違ってるから」


「そうですか? この言い回しで使っている人もいると思いますけど? 言葉とは時代と共に変化するものなのです。 では、私も失礼して」



水流音姫の音色をお楽しみ下さい。



「リリーこそ、ガン見しているではありませんか? エロガッパめ」


「し、してないし、チラチラしか」


「ふぅ、スッキリしましたし、チラチラは否定しないし、戻りましょうか」


「て、手を洗ってないよ!」


「この布で拭けば大丈夫ですよ」


「それ、おしっこの残りが付いてるじゃん……」


「ふふ、冗談ですよ、ちゃんとハンカチもありますよ。 でも、ピュア効果で清潔なんですよこれ?」


「いや、冗談じゃなく本気だったような」


「なにか言いましたか?」


「いえ、なにもって、またピュア効果付の布なの? 流石に手は水で洗いたいぞ?」


「贅沢ですね、男だった時なんて「ストップストップ」手なんか」


「私が悪かったですエリカさま、でも、気分的にね……?」


「しょうがないですね、排水口の所に手を出して下さい」


「これでいい?」


「はい、ウォーター 私も洗いますか」



こうして、女二人の連れションは無事に終わったのであった。




今話は短めでした。前話と併せても良かったかのも?

区切りが難しいです……

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