檻の中の獣と少女 後日談
「ねえコウ!今日はずっとごろごろしてない?」
俺の部屋に優璃が住み始めて2ヶ月が経った。
「別に構わないが、勉強はどうしたんだ?」
「昨日のうちにやったよ!!」
「そうか」
「うん!」
元気に返事をする優璃。可愛いな・・・。
優璃の父親である羽鳥優成が捕まってから、俺は優璃の保護者代わりという名目で優璃と暮らしている。
・・・というか、こんな風に言わなきゃ俺は所謂ロリコンだ。
「コウ?どうかしたの?」
「・・・いや、なんでもない」
考え事を悟られない様に笑ってみせる。
優璃は笑って俺の膝の上に乗っかった。
「おい、足が痺れる」
胡坐の上にのっかかられるとすぐに痺れる。
「じゃあ、こうしたら?」
と、いきなり開脚させられた。
「お、おい・・・」
その間にちょこんと座ってこっちを見上げる優璃。
「えへへー、コウが近い」
照れくさそうに笑う顔が可愛くて、思わずぎゅうっと抱きしめる。
「わっ、コウ!?」
「お前が可愛いのが悪い」
優璃の肩に顔を押し付けると、徐に頭を撫でられた。
「コウって本当に犬みたい」
「そんなにべったりしてるか?」
「ううん、シベリアハスキーっぽい」
「どういうことだ」
ふと顔を上げて優璃と視線を合わせると、優璃の方からキスをもらった。
「なんか、慣れるまでが大変っていうか、懐かせたらずっと懐いてくれる感じ」
「ふうん」
腕を離さずに言うと、優璃は少し笑った。
あの幼さが少し残った、綺麗な笑顔で。
「大丈夫だよ、私はどこにもいかないよ」
額にもキスをもらうと、俺からもキスをひとつあげた。
「俺も大丈夫だ。お前は俺の所に帰ってくると信じてるから」
「ありがとう」
ぐるりと姿勢を変えて抱きしめあうような形になる。
「ねえ、コウ?」
「なんだ?」
流石にこの体勢はやばいかもしれない。
「今日はこのままぎゅーってしてていい?」
「え・・・あ、それは駄目だ」
「どうして?」
色々やばいから、なんて言えるわけがない。
彼女の純潔は結婚前まで取っておくのが流儀だろう。
「この体勢のまま料理したりするのか?危なすぎるだろ」
「まあ、それもそうだよね」
少し名残惜しそうな声を出す優璃に笑った。
「今日はずっと家でゴロゴロしてるんだろ?優璃が飽きるまではこうしてていいよ」
「本当!?ありがとう!」
がばあ、っと押し倒されそうな勢いで抱き着いてきた。危ない危ない。
「コウ、大好き!!」
いつかと変わらない笑顔で。
でも少しずつ大人へ変化していく優璃。
「俺も、好きだよ」
そんな君を、ずっと見守っていて、ずっと一緒にいけたらいい。
そう思いながら、少女の温もりを感じていた。
まさか4年後に、刑務所にいる彼女の父親に土下座するなんて考えてもみなかったが、それはまた別の話。
ごめんなさい!完結させるの忘れてました\(^o^)/
ついでなので、おまけのっけときました・・・。
いちゃいちゃさせてみたよ!私にはこれが限界です!!
今度こそ終わりです!お疲れ様でした!!