「イスラム版NATO」が結成! 日本も「アジア版NATO」をやるべきなのか!?
筆者:
本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。
アメリカとイスラエルがイランを攻撃し、日本にも原油やナフサの問題があったことから中東について関心が高まっていると思うのですが、
2026年8月7日、メッカで行われたサウジアラビア、パキスタン、トルコ三国間防衛協定の調印式が行われました。
今回はこの一件について中東や回りまわって日本に与える影響について考えていこうと思います。
質問者:
筆者:
最大の柱は、1カ国への攻撃を全加盟国への攻撃とみなす相互防衛条項であり、軍事・技術・産業分野での協力を包括的に進める内容でありNATOと近い形の協定であることから「イスラム版NATO」とも協定を締結したメッカの名にちなんで「メッカ協定」とも呼ばれているわけです。
内容と言うよりも「3か国の内訳」について主に注目されているんです
特にトルコに関してはアメリカやEU諸国が入っているNATOに加盟しているために「NATOが盤石」と考えているのであれば加入する必要はないはずなんです。
そして、パキスタンに関しては核保有国になっています。アメリカの核の傘よりもパキスタンの核の傘の方が安心ではないか? とトルコは考えているのではないかとまで言われています。
質問者:
アメリカさんがNATOから離脱するかもしれないという話がありますからね……。
筆者:
僕はアメリカがNATO離脱をちらつかせているのはどちらかと言うと各国に対して分担金を増やすように要求しているのではないかと考えています。
何かしら陰でもっと別な要求をアメリカから受けているのかもしれませんが、いずれにせよNATOに不満があり、いずれは抜けようと画策しているのかもしれません。
トルコは元々ロシアとも仲が良くNATOがこぞってウクライナを支援しているのも思わしくないと考えているのかもしれませんね。
パキスタンやサウジアラビアもロシアと中立的な関係を保っている感じですからね。
要は、アメリカが信頼できなくなったという事だと思います。イスラエルとイランを取り巻く紛争に正直言って飽き飽きしたんだと思います。大抵はこの2国を中心に中東の紛争は巻き起こっていますからね。
ロシアとの関係も相まってこぞってアメリカから離脱して第三極へ――と言う可能性もあるんでしょう。
質問者:
筆者:
それについては複数のメディアの分析を見たところによるとそう上手く行くとは限らないようです。
まず、トルコもサウジアラビアもパキスタンもどこも隣接していません。
そうなると中々援軍に駆け付けるという事はやりにくくミサイルや空軍で援護と言った形になってしまうんです。
この3国の空軍力がどの程度のものかよく分かりませんし、そうなると実効性がそもそも保てるかすら怪しいところなんです。
アメリカへの不信が発端となった協定であれば、中東から抜けようとしている政策を作っているトランプ政権が交代して政策まで変わればそもそものこの協定が出来た理由がなくなるという可能性もあり得るんです。
そのために、どちらかというと防衛協定とは名ばかりで「アメリカよ。俺たちをまともに守れ」というメッセージ性の方が強いのではないかと思います。
この3国はともにアメリカとある程度の友好協定を結んでいる感じですからね。
質問者:
なるほど……アメリカへの不信と言うのが全てという事ですか……。
筆者:
ほとんどの国は表立っては言いませんけど、「わざわざ中東の火種を爆発させに行って安全保障脅かしてないか?」と思われても仕方のないことをトランプ政権はやったわけです。
結局イランが核開発を加速させていたという客観的な証拠と言うのはまだ発見されていないわけですからね。
ちなみにこの不信と言うのは今突然持ち上がったわけでは無く去年の10月のアメリカがイランへの核施設攻撃を行った際ぐらいから話し合いが持ち合われていたそうです。
なるべくイスラエルとイランが暴発した際に被害を受けないようにするための実効性が怪しい保険を増やした形だとは思います。
◇日本は「アジア版NATO」をやりにくい
質問者:
そうなると日本も同じように「アジア版NATO」というのを結んでいく可能性はあるのでしょうか?
筆者:
これは石破政権が提唱した話なのでその時に少し触れた内容ではあるんですけど、
まず、日本の極東周辺には本当の意味で友好国と言える国は台湾ぐらいしか無いような気がするんですよ。
台湾すらも日本が国家承認しているわけでは無いですからね。ちょっと今以上の関係になることは難しいのではないかと思います。
質問者:
筆者:
韓国は最近急激に歩み寄りを見せていますが、「反日感情」と言うのが少なからずあるために国民同士の感情を考えると中々厳しいのではないかと思います。
また、忘れられていることではありますけど韓国と北朝鮮は「休戦状態」であり、70年大規模な戦闘は行われていませんが和平条約も結ばれているわけでは無いのです。
北朝鮮はロシアや中国の後ろ盾もあって近年、韓国との統一について目標から完全に廃し、敵対関係に近い状態になろうとしているなど、実は韓国は日本よりも戦争リスクが高いのでは? とも言われているんです。
質問者:
筆者:
まずイスラム版NATOよりも遠いですよね。イスラム版NATOはエジプトやオマーンあたりが加盟すれば一応は隣接していく形ですが、日本は台湾が加盟しにくい状況な以上隣接することが難しいわけです。
その上で一つ言いたいことがあるのですが、日本は軍事費などで見た場合では意外にも世界軍事力ランキングでは毎年少しは変動するもののおおよそ6~8位の間を推移している状況なんです。
https://sekai-hub.com/statistics/gfp-military-strength-ranking
質問者:
意外ですね……何だか日本って「アメリカに防衛まかせっきり」みたいなイメージがあるんですけど……。
筆者:
この評価値には核兵器が入っていないようなので核をどう評価するかで変動しそうではあります。
核保有国のアメリカ、フランス、イギリス、中国、ロシアと事実上保有しているインド、パキスタン、北朝鮮、イスラエルは上のサイトにある順位より高い評価と言って良いでしょうね。
ただ、中国からの圧力で困っている東南アジアの国も核を持っているわけでは無いので、「最上位の日本に期待する」という姿勢になると思うんです。
正直なところ、日本全域を守るのだって自衛隊員が足りなかったり「防衛増税」で日本国民が苦しんでいる有様です。
今の状況からさらに防衛の範囲、負担が増えれば更なる大増税などがなされても不思議ではない状況になってしまいます。
「経済安全保障」と言う名目で何兆円も東南アジアに配る段階で非常に不満が溜まっている状況なので国民がこの意見に肯定的になる可能性は極めて低いものと思われます。
質問者:
確かに、東南アジアを守るぐらいならまずは日本国民にお金を使ってくれと思いますからね……。
筆者:
例えイスラム版NATOのようにアメリカに対するメッセージ発信の要素が強かったとしても、経済が一番ある日本に一番頼ってくる可能性が極めて高いでしょうし、今後この案が出てきても賛成しかねる状況ですね。
同格の国がまとまる状況が一番理想的な「NATO型の安全保障」かなと思います。
日本は90年代から見たら落ちていますけど、まだまだ相対的には世界上位の国ですからね。
ついこの間、 https://ncode.syosetu.com/n1727mp/ 防衛について語ったばかりですけど、自国で軍事用のドローンを作ったり、農業生産力を強化したりすることの方がよっぽど重要なのかなと思いますね。




