第76話 勇者……会社説明会を開く(リベンジ)
「さぁ〜始まりました! 第二回・勇者インダストリー会社説明会!!」
魔王城の大ホール。
勇者はテンションMAXで壇上に立つ。
客席には魔族、妖精、スライム、よくわからない影など、多種多様な参加者がざわめいていた。
「今回は前回と違って、完璧に準備したんだ!」
勇者が高らかに宣言する。
「教育体制あり! 福利厚生あり! 魂の保険あり!」
「三つ目はなんなんだ……」魔王が後方でつぶやく。
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勇者はスライドを掲げた。
> 【スライド1:会社理念】
“血と涙で磨き上げる、君の明日”
会場がざわめく。
「これ清掃会社だよね?」「なんか似非宗教感あるぞ?」
「続きまして!」
> 【スライド2:社風】
“明るく楽しく天獄のように働く!”
「ブラック臭がすごい!!!ここまで来ると凄いな」
聖剣がナレーションを担当しながら冷静にコメントした。
「勇者よ、学ばなかったのか」
「前回よりはマイルドでしょ!?」
「“天獄のように”がある時点で致命的だ」
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それでも説明会は進む。
「えー次に福利厚生のご紹介です!」
勇者は得意げに指を差す。
「まず! “魔王直伝の自己防衛講座”が無料で受けられます!」
「……安全配慮どこいった」
「それから! 週に一度、老竜の“瞑想と筋トレ教室”!」
「心と体のどっちに効くんだよ……」
「最後に、特別手当として“命の保証書”を発行します!」
「だから何なんだそれは」
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魔王は頭を抱えながら前に出た。
「勇者。お前はいつも全力で行動し、全力で間違えるな?」
「それ努力の方向が違うって言いたいのか?!」
だがその時、客席の一人の魔族が立ち上がった。
「……面白い。そろそろ平和には飽きが来ていたんだ。俺は入社する」
「えっ!?」
「命の保証書が出る会社など初めて見た。何かは知らんがここまで来ると逆に信用できる」
「逆の意味で刺さったーー!!!」
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その後、なぜか応募が殺到。
気づけば受付は長蛇の列。
「うそだろ……?」
「……“変な企業ほど人気が出る”――これがブランディングか……。」魔王が肩をすくめる。
「まじかよ……俺、また間違って成功してる!?」
「もはや才能だな」
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勇者、まさかの採用成功。
まぁ結果オーライやな




