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『勇者よ、常識を見ろ』シリーズ  作者: 深森あい


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第51話 勇者よ……健康診断を受けろよ

二日酔いで勇者は倒れ込んだ!

魔王は彼の生活態度を案じ、強制的に健康診断を受けさせることにした。

だが勇者にとって、健康診断は“前世の日本”以来の恐怖体験だった。

 魔王城の医務室。

 白衣を着た魔族医師に勇者は椅子へ座らされていた。


「うぅ……やだ……この雰囲気……前世で会社員やってた頃の健康診断と同じ空気がする……」

「会社員?」魔王が眉をひそめる。

「あ、いや、前世の話! 血圧測られて、採血されて、胃カメラ突っ込まれて……地獄のイベントだったんだよ!」


 医師が腕に血圧計を巻く。

「ちょ、ちょっと待って! これ圧迫感やばい! 拷問だろ!? 腕ちぎれるぅぅ!」

「勇者よ、これはただの血圧測定だ」聖剣が冷静に言った。


 続いて採血。

「うわあああ! 出た! このちっちゃい針! 日本でもこれで地獄を見たんだぁぁ!」

「勇者よ、戦場で矢や剣を何十本も浴びても平然としていたくせに……」魔王は額を押さえた。


 医師が紙に結果を書きながら首を傾げる。

「筋力は尋常でないが……肝臓は一般人以下。睡眠不足も深刻ですな」


「ひぃぃ……やっぱり……! 前世と同じだ……! 俺、健康診断で“要再検査”って言われる運命から逃れられねぇんだぁぁ!」


 魔王は勇者の肩を掴んで静かに言った。

「勇者よ。お前は兵器ではなく、人間だ。

 戦場で剣を振るう前に――まずは生活習慣を整えろ」


 勇者は情けない顔でうなだれる。

「……前世から進歩してねぇ……俺」


 聖剣は小さくため息をついた。

(……“前世の会社員”でも“今世の勇者”でも、結局ダメ人間なのだな)

普通とはまず生活習慣の改善から。

次回――「勇者よ……野菜を食え」。

居候勇者、偏食とついに向き合う!?

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