クラーケン討伐
一斉攻撃を始めて数時間経ちクラーケンは無傷であった。
幾度となく小さくともダメージを与えていたがその度にクラーケンは異常な速度で自己再生していたため無傷であった。
「女王様!」
「もう縄が保ちません」
クラーケンは体の巨大化は無くなったが能力は上がり続けていた。
そして縄と銛は海ノ国が多額の金を支払い魔道具職人に急遽作らせたものだった。
「もうやるしかないですね」
冒険者のほとんどは魔力を使い果たし地面にぐったりとしていた。
<海龍への願い>
女王はなんらかのスキルを発動した。
そして女王は歌い始めた。
歌は海に国に響き渡り。
女王は口に少し血を垂らす。
だが女王は歌い続ける少しずつ垂らす血は増えていく。
女王の透き通るような歌声が響く中縄はもはや千切れる寸前であった。
そんな中クラーケンは動きを止めた。
だが動きを止めたのはクラーケンだけではなかったぐったりとしていた冒険者達はまるで自然界の頂点に睨まれてるかのようなプレシャーに嫌な汗を流した。
そしてそのプレッシャーの正体が顔を出した。
圧倒的強者の圧を発するそれは龍であった。
その龍は羽はなく海水に濡れた鱗に光が当たりキラキラと輝き美しい。
「神獣リヴァイアサンよどうか力をお貸しください」
「あそこにいるクラーケンをどうか倒していただきたいのです」
「先程ここに来る時に下を通り過ぎたやつか」
「よかろう」
「その体で私を呼び出したのだそれ相応の事をしてやろう」




