クラーケン討伐
ビックアームゴーレムは体を後ろに倒す体制で思いっきり引っ張っていた。
クラーケンは何度も何度も抵抗し続けビックアームゴーレムには所々日々が入っており特に膝の部分には大きなヒビが入っていた。
ビックアームゴーレムもそろそろ限界が来ている頃とうとうクラーケンが水面から顔を出した。
クラーケンは本来の見た目や大きさからかなりかけ離れていた。
本来の5倍は有るであろう大きさそして頭には先程女王たちが見た時よりも大きくなった黒く尖った鉱石、クラーケンの触手の先は四つに割れ歯がついており口のようになっている。
「あれは何ですか!」
「女王様あれがクラーケン?」
「私にもわかりません」
「ですが討伐しなければあんな物に襲われればこの国はひとたまりもありません」
「みなさん一斉攻撃をします」
<ファイヤーボール>
<サンダーショット>
<スモールフローリングゴーレム作成>
etc.
冒険者達は様々な魔法をクラーケンに放つクラーケンに着弾し様々な効果が発動しているがあまり効果がないようだ。
ミルが作った小さな浮くゴーレムはクラーケンのもとまで行くとゴーレムの体からドリルが現れクラーケンの体に突き刺さる。
だが皮膚が少しずつ削れるだけで実際に刺さるとまではいかなかった。
「なにアレ!」
本当だったら体の中を動きまくって中をグチャグチャにするはずなのに硬すぎるでしょ。
まるで一度だけ師匠について行ったマウンテンドラゴンの組織採取クエストの時、私のゴーレムが全く通用しなかった時のよう。
いや表面が削れてるってことはまだ倒せなくもないかもしれない。




