クラーケン討伐
バシャー
女王と冒険者達が海から上がってきた。
「皆さんクラーケンの様子がおかしかったので念の為に撤退し引っ張るのを手伝いに来ました」
「作戦ならクラーケンが海面に出たら国側のあなた方が遠距離攻撃、そして私達は反対で近接攻撃をするというものでしたがみんなで遠距離攻撃に変更します」
「ではみなさん息を合わせていきましょう!」
「おお!!!!」
冒険者達が一斉に雄叫びをあげる。
そしてそれぞれができる最大限を使って縄を引っ張る。
先程まではそこにいた全員で縄を引っ張ればそれなりに引き上げる感覚があったのだが今は段々重くなって引き上げている感覚が少なくなっていた。
それでも冒険者達は少しずつでもクラーケンを海面に近づけていた。
だが次の瞬間ある一列の冒険者達の縄が小さく揺れそして揺れは大きなものとなりその列の冒険者達を宙に浮きその浮いた冒険者達は海に落ちた。
その一列を見た周りのA、Bランク冒険者達は素早く縄を何かしらで地面に打ちつけ縄を離しこう言った。
「縄を離せ!」
そう1人のAランク冒険者が言うと他の冒険者達は手を離した。
「女王様!」
「もう歌の効果は消えたのですか?」
「そんなはずは」
っと女王は少し考え口を開く。
「もしかしたらクラーケンは大きくなっているだけではなく能力も向上していて私の歌の効果がかかっていても十分抵抗ができるまで能力が向上したのかもしれないわ」