海ノ国
セイ達は食べ終わると各々の部屋に戻り眠りについた。
水ノ国の王城王座の間にて。
一人の学者のような海人が豪華な椅子に座った海人の若くスラっとしたボディの美しい女性に膝をつき話を始めた。
「女王様!」
「長年この地に巣を作り私たちに大きな損害を与えてきたクラーケンがどこからともなく現れた別のクラーケンと交接しているところが確認されました」
「そして交接した後この地に居続けた大きな方のクラーケンが巣から出なくなりました」
「そのかわりどこからともなくやってきた少し小さめなオスのクラーケンが近くの海域を漂っています」
「普通であれば交接をしてこんな早く産卵することはないはずなのですがおそらくメスの方のクラーケンは産卵を始めています」
「今クラーケンは卵を守る為に凶暴になっていると思いますが討伐することを提案いたします」
「クラーケンを何代にも研究してきた私達が海神に誓って申し上げます」
「もしクラーケンの子が孵ればこの国はもうこの海域の底に帰れなくなります」
女王は考えをまとめているのか少し黙り込み少し唸ると口を開いた。
「わかった!!お前たちの提案を呑みましょう」
「では今すぐ漂っているオスのクラーケンを討伐するチームとメスの討伐をするチームを近衛隊長に編成させなさい」
「オスのクラーケンは大型海洋モンスター用のトラップを使い動きを止め討伐させなさい」
「メスの方は最近技術化が作った水中爆弾を使い卵とクラーケン両方同時に討伐しなさい」
女王のその言葉を王座の間にいる者達が聞くと「畏まりました女王陛下」っと返事をした。