厄介
まだ陽がうっすらとしか出ていない都市のギルドからガチャっというドアを開ける音が響く。
そこからギルドの受付嬢が箒を持って出てきた。
「キャーーーーーーーァァ」
「何してるんですかこんなところで。」
受付嬢の目に映ったのは階段に座ったブルブルと体を震わせたセイの姿だった。
「いやお、お金がなくて宿のお金がなかったんですよ。」
「言っていただければその日に報酬をお支払いできるクエストをお渡ししましたのに。」
「少し待っててください」
そういうと受付嬢はギルドに入り少しすると何かを持って戻ってくる。
「あの毛布ですもう少し待っていてください。」
「まだギルド始まってないので。」
「はいありがとうございます。」
<貧乏神の加護レベル1>を獲得。
ステータス上昇。
<スキル貧乏(常時)>を獲得
「あ、終わったかも。」
ステータス。
目の前に水色の板が現れた。
確かステータスで知りたいことがあったら下の方にあるヘルプを押してっと。
すると画面が切り替わる。
それで知りたい所を押せばよかったんだよな。
ヘルプ
スキル
鑑定
貧乏(常時)
貧乏神が与えるスキル常にお金が手に入りにくい状態を維持し器用と技術のステータスが常に3倍このスキルはユニーク俗にいうユニークスキルである。(とにかくお金が貯まらない)
加護
商業神の加護レベル1
魔神の加護レベル1
草木の精霊レベル1
風の精霊1
水の精霊レベル1