美しい国へ
セイ、キョウ、テンガは入り口の塔の近くで立っていた。
バサァバサァ
ガサガサ
遠くから何かが飛んでくると大きな翼が羽ばたく音がしたかと思うとガサガサっと茂みを分けてくる音がした。
そしてネロが両手には大きく膨らんだ重量感のある袋を二つ持っていた。
「おいお前ら大儲けだぞ!」
「そんなに稼げたのか?」
「おう」
「この両手に持ったものが見えないのか?」
っとネロは少しにやけた顔で言う。
「セイこれなら他の国に行くなり戻るなりできるけどどうする?」
「狩った魔物の素材で欲しかったものや使えるものも集まったし他の国に行ってみようぜ」
「もっと色々見てみたいし」
「そうだな」
「そうですね」
「じゃ戻ろうか」
ネロが魔物の死体を売ってセイ達と合流し宿に戻った。
「シキ、ヨウかなりここにも留まったしそろそろ別の国に行かないか? 」
「う〜ん」
「ここもいごこちよかったしまだいたいけどたしかにほかのところもきょうみがあるな〜」
「でもどこいくの?」
「ここは色々と殺伐とした感じの生活を送ってきたしいい景色が見たいな」
「そうなると水ノ国でしょうか」
「あそこは海が綺麗で魚も美味しいそうですよ」
「じゃあそこにしようか」
「のんびりできるかな」
「ヨウは移動手段を探しておいてくれるか?」
「わかったよ」
「俺たちは自分たちの部屋の荷物をまとめよう」
「シキはヨウに同行してくれ」
「ヨウ、シキお前たちの部屋の荷物をまとめといてもいいか?」
「いいよ」
「いいです、よ」