魔王降臨!勇者召喚!
魔人国玉座の間にて。
「お初にお目にかかります」
「魔王補佐ウァイズ・ボーンが息子エドバイス・ボーン父が行方不明のため代わりの補佐として参上いたしました」
「ほぉ」
「お前が私の補佐をするはずだった男の息子か」
「お前の父の次に賢いのがお前だと聞いて補佐に任命した」
「どうしても補佐をつけろと周りがうるさいのでな」
そう不気味な笑みを浮かべる顔のない口だけの魔王
玉座の恐ろしい見た目も相まってその不気味さがさらに極まっていた。
「腹が減ったな」
「早く人間を食べたいな」
「申し訳ございません」
「しばしお待ちください」
「もうすぐ準備が整いますので」
「伝えた通り俺の食事は生きた物だぞ」
「存じ上げております」
「今はご満足していただけるほどの食事を用意できませんがもうすぐで魔王様がご満足して頂けるだけの贄を用意いたします」
「ああ」
「楽しみにしているよ」
サウザード王国の玉座の間にて。
「勇者殿!」
「私はこの国の国王レオン・ガロス・サウザード13世」
国王は玉座に座りながら挨拶をする。
「昨日は申し訳ありませんでした」
「なにせ夜遅くでしたし私も側近たちも眠っていたものでいきなり見知らぬ土地に呼ばれ混乱していたであろう勇者様になんの説明もなく部屋で休めと言われどれほど不安だったことか誠に申し訳ない」
王は軽く頭を下げるとすぐに前を向いた。
「それではまずなぜ貴方がここに呼ばれたかご説明しましょう」
国王は説明を始めた。
勇者が何故呼ばれたのかを。
「でもその危機ってなんなんですか?」
「それになんで私なの?」
「戻れるの?」
「他の人にできないの?」
「やりたく、ないよ」
「ふむ」
「一つ一つ勇者様の質問に答えよう」
「まず危機とは大体が魔王が降臨したということですが魔王でない場合はなんなのか本当に分かりません」
「もし魔王だった場合は魔物は増え強力な魔物も増え
たりそもそも魔人国がなんらかの行動を動かすはずなのでもう時期分かるはずです」
「え〜と何故貴方だったのかそれは私ではなく神が決めることだ」
「戻れるかどうかはよくわかっていない突如消えた勇者やこの国で一生を終えた物世界中を周り一生を終えた者様々だ」
「私の考えではおそらく勇者様が危機を退けていただけた際に戻るか戻らないか選択できるのではないかと」
「他の人にできるかどうかだとできませんそもそも貴方が敗れれば私達は終わりです」
「最後にやりたくないですがやってもらわねば困ります」
「ですがだからと言って私達もただ勇者様に全てをお任せするわけではありません」
「最高の師、最高の道具、最高の武具など支援金も出します」
「仲間などは勇者殿が決めていただきたいのですが」
「まあこのように勇者様が無事危機を退けられるよう全力でご支援させていただきます」
「で、でも私ほんとにただの女子高生で」
「どうかこの通り」
っと王と周りの側近が同時に頭を下げた。
「わ、わかりました」




