強き者
「王よ」
「連れて参りました」
セイ達はあの後王城に入り王のいる謁見の間という場所に通された。
そこは王が謁見者を見下ろせるように作られていて大きく豪華な椅子に王と思われる男がいた。
そしてその男こそあの森でブラックオークキングを討伐した男だった。
「ありがと」
「でもね」
「そいつらじゃないと思うよ」
「師匠を殺した奴は」
「王よそれはどのような理由でそう思われたのですか」
そう王の一番近くにいた男がそう言った。
「それはね」
「そこの奴らと少し遊びに行った時に会ってたまたま遠くから僕の威圧を受けて動けなくなってたんだ」
「そうな奴らが常に威圧が出ているような師匠に近づくこともできない」
「確かにその話からするにあの方の近くに行くことすら動けなくなって無理でしょうね」
「ではこの者たちはもう返しますか?」
「ここまで来てもらったし少し暇つぶしに話をしてあげよう」
「聞いて行く?」
「は、はい」
「この世界には定期的に魔王と勇者が現れる」
「魔王が現れた後勇者が現れる」
「魔王は闇魔法や闇魔術を得意とし勇者は光魔法と光魔術を得意とする」
「魔王は勇者しか倒せず例え俺やこの国の民全員で魔王1人をフルボッコにしたところで殺すことはできても完全じゃなくて復活する期間がとても早くなると言うこと」