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敵襲
実際、今ケールは疲れて地面にへたり込んでいた。
ケールはかなり頑張った。
一時間全速力で走り続けたのだ。
しかしどんなに距離を取ってもゴーレムは速度を全く変えずに追ってきたのだ。
ケールは段々速度を落として息に時間が経ったときには地面にへたり込んでいた。
「う、嘘でしょ」
「な、なんなのよ」
「あのゴ、ゴーレム」
「わ、私の全速力より走るの遅いくせに何で先回りしてたりす、するのよ」
「そのせいで全く休めずに走り続けれことになったじゃない!!!」
「はあ、も、もうやだ」
そう、実はゴーレムは速度を変えずに追ってくるだけではなく先回りをしてきたりしていたのだ。
そのせいでケールは休めず走り続けさせられたのだった。
「い、一体どうやって……」
息を切らしながら自分が来た道を眺めながらケールは考えていた。
一体どうすればいいのかと。
ケールは自分のスキルとゴーレム達とでは相性があまりにも良くなかった。
ガサガサっと突然ゴーレムが追ってきている方向とは真逆のケールの後ろから草をかき分ける音がした。




