敵襲
そこは森の中だった。
周りを見渡してもどこにも一緒に消えた仲間はいなかった。
ヨウ達は誰一人として一緒の場所にいる者は居なかった。
ガサッ
「ひっっっっっ!!!!!!」
怖い怖い怖い怖い。
怖くて後ろを向けないぃぃぃ。
ガチッと誰かが後ろからケールの肩を掴んだ。
「ヒッ!!!!」
ケールは恐る恐る後ろを向いた。
そこには見覚えのある顔パーツのないツルツル顔のゴーレムがそこには居た。
ケールはゴーレムの手を振り払うとその場を走って離れようとしたがケールがゴーレムに背を向け走っているとゴーレムの回し蹴りによって吹っ飛ばされた。
「キャァァァァ!!!!!」
ケールは偶然、木に当たらず森の奥へと吹き飛ばされたが段々勢いが無くなっていき地面を転がった。
「い、痛い」
ケールは少しの間蹴られた背中を摩っていたが飛ばされた方向からゴーレムと思われる足音が走って近づいてくることに気がつき急いで起き上がり走った。
最初こそケールはゴーレムと距離を離しながら走ることができていたが生きた体力に底があるケールと体力に底がない無機物のゴーレム。
それがもし逃げる側がケールで追いかける側がゴーレムとなれば必然的にケールが負ける。




