敵襲
だがいくら警戒していても何も起こらないのでセイが言葉を発した。
「なんだ、偶然部屋の前で走るのをやめたのか」
「人騒がせな連中ね」
「全くその通りそうじゃな」
「後でここの女将さんに言って注意してもらった方がいいですね」
「もっと人のことを考えて欲しいわね」
全員が警戒を解こうと気を緩め始めたその時、ドアや木窓や天井や横の二枚の壁が壊され四方八方から百八十センチメートルぐらいの身長の人型ゴーレムが勢いよく入ってきた。
全員がゴーレム達を倒す為に動き出したが一番速く動き出しゴーレム達に攻撃を仕掛けたのはイフリートとジンだった。
イフリートはゴーレムの腹を貫きジンは風を纏った蹴りでゴーレムを破壊したかに見えた。
しかしイフリートは貫く途中でジンは蹴り壊す途中でそのゴーレムと共に消えた。
「消えた?」
つい声が出てしまうほどあっという間だった。
俺がイフリートとジンが消えた事に驚いているとみんなは攻撃してはいけないと考えたのか攻撃をせず俺を連れて、ここから逃げようとしたようだが次々とゴーレム達はみんなに触れて消えていった。
どうすればいい。
「一体どうすれば…」
「俺は………」




