王都
「壊れてる場所とかあった?」
「いいえ、結構沢山歩いて聞き込みしましたがそのような場所はなくどこも普通で綺麗な街並みでした」
その後も話が続き次の日もそのまた次の日もヨウ達は聞き込みを続けて特にこれといったキョウに関わる情報は手に入らないままあっという間に王都に来て四日が経った。
三日間、結局セイとヨウは一緒に寝た。
ティオ以外の講義は凄まじかったがヨウがそれぞれの耳元で何かを囁くと全員おとなしくなっていた。
四日目の夜、全員で次の目的地をどこにするかについて話し合っていた。
「流石にこんなところには居ないでしょ」
「いや、案外こんな所に居るのかも」
「ん〜〜」
「今回はなかなか決まらないな」
「なかなか、予想できないんですよ」
「キョウがどういう所に居るか」
「確かにそうだな」
「う〜ん」
全員がキョウの居そうな場所を地図を眺めながら悩んでいると何人かの人が走りながら階段を駆け上がってくる音が聞こえてきた。
「なんだ?」
「なんかあったのか?」
全員がなんだなんだとしていると突然音が止まった。
ただドタドタと走っていた音が止まったのが今、全員が集まっている部屋の前だったのもあって全員警戒していた。




