王都
「それにこの話では魔物が倒されたとは言われておらん」
「それなら私も思って聞いた人たちに聞きましたよ」
「どうやら海に居て大岩を飛ばした話はその時に海の国から魔法国に向かっていた船の船長が双眼鏡で見ていたそうでその話を広めたらしいわ」
「でもどうも魔物を倒したかは本当のところわからないらしくてみんな話の流れ的に倒したんだろうってなってるぽい」
「その件で当人の千里の魔術師は何も言ってないのかし
ら?」
「何か話したっていう話は聞いてないわね」
「みんなは?」
全員が首を横に振った。
「そう……」
「じゃあ話が纏まった所で、セイ様に報告に行きましょう」
ヨウとセイの部屋。
「そうか…………」
「キョウについては情報はなかったか」
「はい」
「それでその………明後日まで聞き込みをしようと思っていますがそれで一切キョウらしき情報がなかったら此処を離れた方がいいと思いますがセイ様はどう思いますか?」
「そうだな」
「確かに明後日まで情報が出てこなかったらキョウはもう此処には居ないのかもな」
少しの間、会話が途切れたがすぐに会話を再開した。
「それにしてもこの都市にそんな魔物が二年前に現れて荒らしたとは思えないほど復興してるんだな」




