491/497
王都
その日の夕方。
宿の一階では全員が少し疲れた様子でご飯を食べていた。
「みんなキョウについて情報あった?」
ヨウの問いかけに全員、声を合わせるタイミングを決めていたかのようにピッタリなかったという旨を言った。
「そう、やっぱり無かったのね」
「その言い方からしてヨウも無かったんですね〜〜」
「ええ無かったは」
「でも、千里の魔術師についての情報が出るわ出るわ」
「みんなは?」
同じくっという旨を再び声を合わせて言った。
「じゃあとりあえず私が聞いた千里の魔術師について話すから私の話には出てこなかった情報とかあったら私が話終わったら聞かせて」
全員が頷いた。
「私は聞き込みをした人、全員にキョウの事を聞いた後に千里の魔術師について聞いたわ」
「全員から聞いた話を私なりにまとめて話すわ」
「まずなぜただの学生の千里の魔術師と呼ばれている生徒が学外にまでこんな有名なのかっという疑問の答えはこうだったわ」
「二年前、突如現れた人型の悍ましい魔物が都市に現れたそうよ」
「私が話を聞いた人達はみんなあれほど恐ろしい経験にあったのは初めてだと言っていたわ」




