王都
「でもキョウさんは学院で勉強を学ぶためにここにきたのでしょ?」
「そうよ」
「でもね、人生そんな簡単じゃないと思うの」
「あいつの性格上、言ったからにはそれを実行しようとはするはずよ」
「でもね五年は長い」
「何度も何度も挑戦して心が折れてしまうかもしれない」
「やりたかったものっていうのはさまざまな要因によって二転三転して目標はいつの間にか全く違うものに変わっている
そういうこともあると思わない?」
「そうね」
「人生何が起こるかわからないものね」
ティオは自身の言葉で父親のことを思い出していた。
「よし!」
「じゃあそろそろ最後の議題じゃな」
「最後ですか?」
「おう!」
「それは」
「今日のセイ様当番は誰かじゃ!」
「それはやはりじゃんけんで決めるべきですね」
「ヨウは抜けた方がいいんじゃないかのう?」
「何でよジュポス!」
「昨日はじゃんけんとかで決めたわけじゃなかろう」
「お前があんなに頼んだからみんな譲ったんじゃろ?」
「わ、分かったわよ」
「今日は参加しないわ」
「じゃあみんなやるぞ!!」
「最初はグー…………」
ガチャっとヨウとセイの部屋の扉が開けられた。
「どうしたお前達?」




