王都
「セイ様、少しの間壁を見ていてください」
ヨウはセイの頭を壁の方に向けた。
そして服を着替えるとセイの頭を元の位置に戻した。
「では行ってきます」
「おう!」
そう言ってヨウは部屋を出て行きセイは一人で頭だけになってから考えている今の自分に何が出来るかっということを考えだした。
下の階。
「それでどうする」
「う〜ん」
「どうやってキョウを探す?」
「とりあえず聞き込みして情報を入手するしかないんじゃない?」
「そうじゃな」
「千里の魔術師についても知れるし学院に突撃するわけにはいかんし」
「家族として会いに行くとかダメなの?」
「それはダメみたいね」
「聞いた情報だと学院は例外を除いて休暇と長期休み以外で家族には会えないし家には戻れないらしいわ」
「その例外って?」
「そこがよくわからないのよ」
「聞こうとしたんだけどなんか変な感じでい 言い渋られて結局聞けなかった」
「ねぇねぇ」
「何?」
「流石に家族と手紙のやり取りはするわよね?」
「まあそれはやるんじゃないの?」
「じゃあ手紙を学院に送っちゃえばいいんじゃないの?」
「それは…」
「ん?」
「そもそも私達が今やろうとしているキョウの聞き込みの理由はそもそもキョウの学院に在籍しているかどうかなの」
「え?」




