王都
起きてないみたいだし戻ろ。
なんで!!!!!!
私はティオが喋ってる時に目を開けて起きなかったの
よ!!!!
完全に起きるタイミング逃したわ!!!
最悪。
次になんかあったら絶対に起きる。
ギシッとティオが歩いた床が少し大きめの音で鳴った。
「んんっっ」
その音は先程までのティオの声より小さい物でそれで起きるのは少し不自然ではあるが起きたのだった。
「誰〜?」
ヨウは欠伸をしながら自然に見えるように聞いた。
「あっ…………」
「ごめん起こしちゃった?」
「どうして部屋に居るの?」
「いや起こしに」
「あ!」
「セイ様ごめんなさい」
「寝てる時に抱き締めちゃってたんですね」
「お、おう」
真っ暗でわからなかったけどヨウの胸だったのか〜〜〜。
なんかめっちゃ顔の動かせるところ動かしてたけどえづらがただの変態なんだけど!!!!
「な、なんかごめんなヨウ」
「何で謝るんですか?」
「私が寝相が悪かったのが悪いのに」
「あれ抱き合ってたら寝ちゃったとかじゃないの?」
「事故よ」
「わたしの寝相が悪かったせいであんな事になったの」
「あ!そうだったのね!」
「じゃあご飯食べに行きましょ」
「分かったわ」
「着替えてから行くから先行ってて」
「うん」
そう言ってティオは部屋を出て行った。




