魔法国
ヤバイヤバイヤバイヤバイ!
叫びながら近づいて来てるのは盗賊だよな!!!!!
ヤバイヤバイヤバイ。
殺される殺される殺される。
あ………。
ヤバイ叫び声がすぐ後ろから聞こえる。
「ギャァァァァァァァァ!!!!!」
ん?
「熱い熱い熱い熱いぃぃぃぃ!!!」
よく分からないが声が遠くなっていく、なんでか分からないけど助かるかも。
「主人!」
「はい!!!?」
「何ですか!!」
「今、結構大変な事態だと思うですけど何ですか!!!」
「主人、止まってくれないか?」
「はい?」
「止まってくれないか?」
「な、ななな、何を言っているんですか?」
「そ、そんなこと出来るわけ」
「後ろから盗賊が来ているんですよ!!!!!」
「分かっていますよ」
「でももう大丈夫なんですよ」
「どういうことですか?」
「盗賊達は倒したので戦利品を拾って行きたいんですよ」
「た、倒した?」
た、確かにさっき後ろから叫び声とか何だかおかしいとは思ったけど。
「わ、分かりました」
主人は馬車を止め客が用事を済ませるのを待つことにした。
主人はチラッと後ろを見るとそこには丸焦げになった盗賊達が踠き苦しんだと見受けられる体勢で死んでいた。
それを客達は丁寧に一体一体の所持品を回収していた。




