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魔法国
「あ!」
「そうです!」
「その手がありましたか!」
「あんたが冷静じゃなかっただけよ」
「冷静だったらこれぐらい思いついたんじゃないかしら?」
「そうとも限らない」
「お前なら分かるだろ?」
「そうね…」
「じゃあやろうかしら」
「はい」
それから二人はまずセイの首をイフリートが体が戻らないことで血が大量に出て部屋を汚さないように先程までしていたように右手を手刀にして炎が出しそれは剣のような形にした後、セイの首を切断した。
イフリートはセイの頭を左手で持ちながら見たことのない印が甲に浮かび上がった火花迸る右手でセイの体に触れた。
ジンは右手でセイの体を支えイフリートとは違う印が甲に浮かび上がった弱々しい風が渦巻く左手でセイの体に触れた。
セイの体はまず、ブワッと燃え上がりその火はとても大きくそれを覆うように次に竜巻が現れた。
「封印!」
「封印!」
二人がそう言って同時に火と竜巻から手を抜くと竜巻はセイの体にギッチリと引き締まった。
そして今、海斗の体は布で覆われ熱い風を出す変な荷物となってアタラが運んでいた。




