魔法国
「セイ様、痛いと思いますがこれを飲むために少し体を起こしていただけませんか〜?」
「ああ、分かった」
ガーアの顔はいつも通り明るい顔なのに声がいつもと違い悲しそうでセイは痛いのを我慢して体を起こすことにしたのだった。
「ただ少し手伝ってくれないか?」
「わ、分かりました」
セイの言葉にケールが返事をしてセイを起こすのを手伝った。
セイを起こしている時、セイの顔は痛みで歪んでいたが声は出さなかった。
ガーアが煎じた薬を飲ませるとケールは再びベットに寝かした。
「ありがとう二人とも薬がよく効くように寝るわ」
セイはそう言って目を瞑った。
だが突然セイが激痛の中、寝ることができはりわけもなくセイはただ二人に少しでもいつもの調子に戻って欲しかった。
そんな、人を思いやる余裕は今のセイにはないというのに………
それからしばらくしてイフリート達が図書館から帰ってきた。
「帰りましたセイ様」
「なんか分かりました〜?」
「ああ、分かった」
「何が分かったんだ?」
セイは横になったままイフリートの方を向いた。
どうやらセイ様のように死んだ後なんらかの魔物になった者や魔人は聖なる力に弱い。




