魔法国
「皆さん!」
「もうすぐ着きますよ!」
「起きてください!!」
イフリートの声で眠っていたセイ達は目を覚ました。
眠っていたセイ達は甲板へと出た。
セイ達の視界に広がっていたのは多くの船そして多くの綺麗な赤い屋根の家の数々だった。
陸に着くとまずオレクの死んだような目に正気が戻った。
目に生気が戻ったオレクはセイの進行方向に立ち塞がった。
「え?」
「何?」
「え?」
「何?じゃないですわ」
「その腹に一発お見舞いしないと気が済まないですわ」
「え、え〜〜」
う〜〜ん。
結構無理矢理、船に乗せちゃったから一発殴られるくらいで許してくれるなら良いのかもしれないな。
まあガーアのパンチなら結構痛いだろうけど耐えられるだろ。
「分かった」
「来い!!」
「行きますわよ!!」
「<兵隊作成>」
「カタストロフィ」
「右腕」
ガーアの右腕には肩から手の平まで地面から湧き上がった砂がゴツい大きな鎧の形になった。
「歯食いしばってください」
「え?」
「おりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ドスッっとあまり大きな音ではない鈍い音がオレクが砂の鎧の右腕でセイの腹を殴ったかと思うとすぐに大きな風圧が辺りにいるイフリート達に感じさせた。
セイは腰の入ったオレクの一撃に地に足を付けていられず吹っ飛ばされた。




