呪い
「だったらいいです」
「無理には聞きませんよ」
「え?」
「ではもう少し休みますね」
キョウはそういうとエネスに背中を向け眠りに着こうとした。
「だがエネスは慌てたようにそ、そんなすぐに興味無くなさいでくれない!?」
「教えてあげるからさ!!!」
「じゃあどうぞ!」
キョウは横になったままエネスの方を向き話を聞こうとした。
キョウの目は先程までの好奇心に満ちた目ではなく疲れ切った目をしていた。
「何よその態度」
「さっきまでの好奇心が満ちていく楽しそうな目とそれにあった態度はどうしたのよ」
「だって一番聞いてて楽しい時に勿体ぶるんですもん
なんか」
「もうどうでもいいかなって」
「あんた!」
「それでも魔法使いなの!!!!!!」
「ええ!!」
「魔法使いですよ!!」
「すいませんね!」
「他の方と違って探究心が薄くて!!!」
「ん?」
「私が魔法使いなんて言いましたっけ?」
「分かるわよそれぐらい」
分かりますか普通。
だって普通じゃないもの!!
やっぱり今はあれだけどもともとはやっぱり凄い人なんだな。
まあ、旦那さんのあの魔法をあの状態で解いたり私に付いた呪いの肉を取ってくれた時点で凄い人なんて分かってることなんだけど。
でも魔法を使った所なんて一度も見せてないのに私が魔法を使う事を分かるものなんですね。




