呪い
「それで旦那さんは一体何をしたんですか?」
「ん〜〜〜」
「簡単に言えばさっきまで居た家を破壊してここと繋がっている道を壊したわ」
「す、凄いですね」
「確かに凄かったですもんね」
「相当高度な魔法を使ったんですね」
「あ〜〜〜」
「え〜と」
「あーくんは魔法が使えないわ」
「え?」
「あんな魔力を出していたのに?」
「ええ」
「魔法の才能が一欠片もあーくんにはなかったのよ」
「あーくんがさっきしたのは自身の中にある膨大な魔力を適当に体の外に出すんじゃなくて自分の中で濃密にしたものを外に出して右拳に圧縮、そして破裂する一瞬の静けさが現れた時に拳を突き出したのよ」
「ん?」
「よくわからないんですが、なんで拳に魔力を圧縮すると破裂を?」
「それに一瞬の静けさって?」
「え〜とね」
「魔力は圧縮する事が出来るんだけど、魔力の濃度や量で圧縮して入られなくなる時間が来るようになる」
「そして圧縮が解ける時、その魔力は爆発のような衝撃波を撒き散らすの」
「あーくんがやったのは濃密で大量の魔力が圧縮され、それが解け破裂する瞬間に生じる魔力の喪失……」
「ん?」
「魔力が喪失?」
「ああ」
「この説明がまだだったわね」




