呪い
それもあの男あの魔法の使い方だと一切呪いに魔力を使ってなかった。
それにしても三人はまだかしら?
速くキョウを治してここから離れたいのに。
そういえば、エネスは何かを思い出したかのように少し移動し隣の部屋が見れる場所まで移動した。
いないか。
誰か敵で生き返らせそうな奴がいないか見に来たけどあの男の死体と血肉以外で死体はないわね。
一体でもいれば目的を聞き出せたかもしれないのに。
エネスが残念そうにキョウのもとまで戻るとちょうど三人が戻ってきた。
三人は抱え切れないほどの道具を持っていた。
「ごめん!」
「遅くなったわ!」
「いいわ!」
「速く魔力を回復するポーションを頂戴!」
「え、え?」
「ど、どれ?」
「速く!」
ファウは自分が持っている多くのポーションを床に置き、どれを渡せばいいか分からず頭を悩ましていた。
そんな時、エネスの旦那が自身が持つ荷物を地面に置くとファウの方へと近づいて行き三本のポーションを手に取るとファウのもとまで行きポーションの栓を抜きエネスに飲ませた。
エネスは喉をゴクッゴクッっと、いい音を鳴らしながら飲んだ。
「フゥゥゥ」
「ファウ!遅いわよ!」
「もっと速……ゴクッゴクッゴクッ」




