呪い
「よし!」
「決めた!」
「どうするつもりなんですか?」
「とりあえずはまずキョウからね」
「あーくん、そっちは自分でどうにかできる?」
エネスの問いかけにエネスの旦那は余裕だとでもいうかのように親指を立てた。
「よし、じゃあやるわよ」
考えてみれば今の私に魔力はほとんどない。
焦るな私。
でもこの手じゃ外科的手術なんて出来るわけない。
「あーくん!」
「それ、チャチャっと取って」
「あっちの部屋を開けて!」
エネスは頭の整理をしていて気づいていなかったがエネスの旦那はエネスに言われた後すぐに肉を自分から剥ぎ取っていた。
「あれ?」
「取ったのね」
エネスがエネスの旦那に命令をする時に見るとすでに肉を取っていて少し驚いていた。
「じゃあお願い!」
エネスの旦那は一度頷くとユラが眠っている異空間にある屋敷へと繋がるドアを開けに行った。
エネスの旦那がドアを開けるとエネスはファウとコサメの方を見てこう言った。
「あーくんと一緒にユラちゃんが寝ている部屋まで行って医療品、医療器具、ポーション全部持ってきて!」
分かった!っと二人は声を合わせて言うとエネスの旦那と共に屋敷へ繋がる道を走って通って行った。
でも、少しの間触れていただけなのにあ〜くんがあんなになるんだから今頃キョウはきっと……




