襲撃
アレの魔法を再び直すための魔力を温存してこの木の壁を壊すなら………
<チェンソーウィンドー>
<ファイヤーエンチャント>
黒いフードを被った大きな男の手刀に風が纏いその高密度の鋭い風が形を成しチェンソーの刃になった。
そしてその風のチェンソーに火が加わった。
瞬時に壊して中に入り中の奴らが反応する前に戦闘不能にしアレの魔法を直す。
そのためには、まだ回転が足りない。
この魔法の組み合わせはチェンソーが回転するほど火が強まり攻撃力を増す。
早く早く早く早く。
「それにしても流石は私!」
「限られた条件の中、大魔法をこうも簡単に壊してるんだから」
「あ〜〜マジ天才」
って言っても。
これだとせっかく作った脱出用の魔法を使えるだけの魔力を残すのは無理ね。
それにしてもさっきからなんだか嫌な予感がするわ
急ぎましょう。
男が動きを見せたのは炎の色が赤から青く変わった時だった。
男は不敵に笑い手刀を木の壁に斬りかかった。
男は降りかかった時、アレとあの女以外をこれで手間細切れにしてさっき殺した梟も細切れにして混ぜ合わせてハンバーグにした奴をアイツらの餌にしてやると思っていた。
しかし突然、キョウが眩い光を放ち始めた。
黒いフードを被った大きな男は突然のことに驚き壁を破壊することよりもキョウが何を起こすか分からずキョウの方を見て何が起こるのかを待った。




