襲撃
そう、だったんですね。
これが私が私になった理由。
死ぬ直前だからなのでしょうか?
消えた筈の記憶が蘇るとは。
そんなこともあるんですね。
私は最後変わりたがっていた。
私はああならずに済むんでしょうか?
まだ幼い私が変われたなんて言えない。
せめて私があと十何年生きられればその時に変われたと言えたかもしれないのに。
悔しいですね。
他人事にしか思えないのに。
なぜだかせっかくの機会を無に帰すみたいで。
ああ。
もうダメか……
意識が………
消えて、、く…
ん?
なんだ?
この音は?
鎖が切断される音か?
不味い!!!
黒いフードを被った大きな男は焦った。
木の壁で塞がれた向こうからは鎖の切断される音だけは聞こえてくるが先程まで聞こえて来ていたドラゴンの咆哮や破壊音が咆哮は聞こえてくるが破壊音が微弱になり先程時折聞こえて来ていた戦闘音が聞こえてこなくなったことからドラゴンが動けない状態にされ着々とアレに掛けた魔法を破壊されていると思うと黒いフードを被った大きな男は気が気でなくなってしまった。
黒いフードを被った大きな男は急いでしまった。
先程まではゆっくりと黒い仮面の男達が少しずつ塵になって減っていたが男があまりにも急いで魔力を吸い取った所為で魔力をしっかりと全て吸い取ることができずゆっくりと吸えば綺麗に吸えた魔力を半分ほど空気中に散らしてしまい完全に魔力を回復することができず半分ほどしか回復できなかった。




