襲撃
「あなたを此処に呼んだ理由はあなたの魂が面白かったから」
「面白かった?」
「ええ」
「あなたはその性格と考え方だけで辺りに害を及ぼし自身を傷つける」
「地獄は変質した魂ということで取り込む気だったみたいだけど丁度、今面白い子が面白いことをするみたいだから君の魂を使おうかなって」
「嫌?」
「いやまあいいですけど」
「地獄から救っていただいたので特に文句はありません」
「よかった〜〜〜」
「せっかく地獄の門の手前で無理矢理あなたを連れ出したのにこれで断られたら後で私が人材不足でせっかく久しぶりの人材が来たって喜んでた冥界の神様の怒りを買った損だっだっよ」
「え?」
「人材不足?」
「私は罰を受けるのでは?」
「いや」
「そんなことはないわよ」
「確かに多少は痛い目には合うけどそれはみんな一緒だからあなたはそれを受けた後、多分苦しめる側に誘われたと思うわよ」
「あそこは普通の魂が働けるような世界じゃないからね」
「神様は大丈夫なのですか」
「その……」
「色々と…」
「ど、どうにかするよ」
「さあ」
「あっちの怖い神様が此処にくる前にやっちゃうよ」
「君なら変われるさ」
男が最後に聞いたのはその言葉だった。
男は視界を白く塗りつぶされていき最後にこう思った。
「変わりたかったのか?」
「俺は………」




