襲撃
二人も俺のように少しの間、固まっていたが状況を飲み込んだようで男は近くにあった服を手に取り下半身を隠すと走って俺の隙間を通り抜け出て行った。
そこにいる汚い道具はワーワーと喚いていたが俺はもはやソレを汚物の付いた汚い道具としか思えなくなっていた。
その後は証拠を集め元嫁と間男には重い制裁を受けてもらった。
制裁をした後は少し物足りない生活を過ごしていたが俺の性格上、案外すぐに以前とあまり変わらない生活に戻っていた。
だがそんなある日、会社に出社すると社内でで俺の良くない噂が広まっていた。
アイツは妻にDVをしていたのに相談相手の男性を間男に仕立て上げ慰謝料を搾り取ったと。
こんな噂は普通だったら何人かはおかしいと思ってくれると思っていた。
だが全員が俺に向けてくる目は俺が元嫁に向けた汚物を見る目と同じだった。
俺は体調が悪いという理由で家に帰った。
家に帰りとりあえず心を落ち着かせようとテレビを見ようと思った俺はリモコンに手を伸ばしたが何故だかスマホが気になりスマホを覗いた。
そこには多くの友人、両親、嫁の両親、会社の同僚、後輩、先輩から連絡が数多くあった。
内容は全て俺を罵倒する内容で怖くなった。
だがそれと同時に怒りを覚えた。




