襲撃
キョウは炎によって羽毛と皮は燃え水滴によって斑点に浅く穴が空き風の刃によって体の至る所に切り裂き傷ができ倒れた。
先程まではピクピクとだが動いていた体が完全に動かなくなるとキョウからドラゴン達は離れ黒いフードを被った大きな男の辺りをグルグルと動いていた。
「き、キョウ」
ファウとコサメは倒れたキョウを見て呆然としていた。
だが黒いフードを被った大きな男がファウとコサメの方に振り向くとファウとコサメは思考が再び周り始めた。
「エネスさんまだですか!」
「もう少しもう少し待って」
「コサメ!」
「時間を稼ぐわよ!」
「無理よ!」
「此処植物がないもの!」
「私は役に立たないわ!」
「もう!」
「なんで植物を常に持ってないのよ!」
「だってこんな事になるなんて思わなかったもん!」
「分かってたら持って来てるわよ!!」
「今すぐ探して来なさいよ!」
「あんな化け物の隙を見つけて外に出ろっていう
の!?」
「家の構造もわかんないのに!?」
「そうよ!」
「行きなさいよ!」
「無理よ!」
「無理に決まってるでしょ!」
「為せば成る為さねば成らぬ何事も、よ!」
「何よそれ!!」
そんな話をしていると仮面の男達が部屋に入って来た。
「どうだ?」
「あったか?」
「いい、いいえ」
「ごご、ご命令されたも、物は何一つありませんでで、でした」




