襲撃
キョウ達がどんな手段で敵が来てもいいように警戒しながら話をしているといきなり部屋が引っ張られるような感覚を全員が感じた。
「あーくん駄目よ!!」
部屋の外を確認しようとした旦那をエネスは止めた。
「前に亜空間の説明をしたでしょ!」
「亜空間に入った物や生き物は二度と亜空間からは出られず永遠に出た亜空間へ出た瞬間を繰り返す」
「そうなった人は私でも連れ戻せないって!」
「もうやめてよ」
「心臓に悪いから」
エネスに結構キツめな声でそう言われしょんぼりと頭を下げていた。
「え?」
「じゃあこの部屋や屋敷は一体?」
「あくまで今言ったのは生身で入ったらの話」
「亜空間に入れる魔法はあるのよ」
「ただその魔法は今の私には使えないのよ」
「それより今のこの状態って一体?」
「さあ?」
「分からないわよそんなの」
「魔法なんていくらでも派生するんだから全部把握なんて無理なんだから」
「それよりもあーくん屋敷のドアを元通りにしてくれる?」
旦那はエネスに頼まれると頷き屋敷に繋がる扉を閉め適当にダイヤルの数字を変えると本棚を元の位置に戻し他の本より飛び出ている本を押し込んだ。
旦那は亜空間の前まで歩いていくといつでも攻撃が可能なように構えた。




