赤ん坊
「此処はどこなの?」
「あれの叫びを聞いて私は」
「うっ」
ファウは頭を痛そうに抱えながら部屋に入ってきた。
「ファウ大丈夫か?」
「ええ」
「頭痛がするだけよ」
「その節はお世話になりましたねファウ」
「あ、あれやっぱり大丈夫じゃないかも」
「そんなことわないわよ」
「え、えええええええええ!!!!!!」
ファウは物凄く驚きキョウが事の説明をした。
「へぇーーー」
「そうだったんだ」
「でもこの人、エネスさんの旦那さんは本当にそんなに強いんですか」
「やけに自信があるみたいですけど」
ファウがそういうとエネスの旦那はゆっくりファウに近づいてきた。
「な、なによ」
黙々と近づいてくるエネスの旦那に段々恐怖を覚え始めた。
「ご、ごめんなさい」
「わ、悪気はなかったの」
手が届く距離まで近づくとエネスの旦那はファウに両手を伸ばしてきた。
「ヒャ!」
ファウはエネスの旦那の両手が近づいてくるを見て目を瞑っていた為、エネスの旦那に触れられ変な声が出てしまった。
だが触られた場所は特に変なところではなかったしましてや痛いわけでもなかった。
目を開けるとエネスの旦那が何故か強めの力でファウの右手を両手で握っていた。
「え?」
エネスの旦那はただ何も言わずに手を握っているだけだった。
「な、何?」
 




