キョウ達
「混乱しているのか?」
魔術師はその声を聞き地に頭を擦り付けた。
「あ、主人様!」
「何故今、痛みを感じていると思う?」
「あ、主人様がされたのかと思います」
「そうだ」
「その通りだ」
「褒美をやろう」
「ありがとうございます」
「では話をしようか」
「え〜〜〜〜〜〜と」
「お前見た目的に魔術師タイプだよね?」
「試作番号何番?」
「ひゃ、百十四番です」
「ふ〜ん」
「君みたいのいたんだ」
「今回の任務は誰がこの百十四番に命じたんだい?」
「私です主人様」
「オールか」
「お前が行けば失敗はなかっただろ?」
「何故そんな私の記憶にも残らない奴をリーダーでいかせたんだい?」
「今回の件であれば私はアレの邪魔に専念した方がいいと判断していました」
「だがコイツがこんなふうに帰ってきたということは邪魔もあまり効果がなくコイツらはこんな姿なんだろ」
「そもそもオール」
「アレがコイツらのもとへ行ったときにお前も出てそいつらを手伝ってやればお前以外が死んだとしてもアイツを奪えたんじゃないのか?」
「確かにそうかもしれませんが私はアレの足止めにかなりの大魔法を使ったため反動で動けずにいました」
「それに私がアレの回収をしてコイツらが足止めという役割ではそれこそ一分もアレを足止めできずコイツらは動けなくなり私一人だったでしょう」
「私はそう思いこのように致しました」
「ですがこの失敗」
「私に責任があるのは確かです」
「主人のお好きなように」
そう言ってオールという名前の青年は頭を下げた。




