キョウ達
だが男の腕はキョウ達と赤ん坊で塞がっており迎撃することはできなかった。
それに気づいた魔術師は向かっていくのをやめ強力な魔法を撃つことに切り替えた。
魔術師は5つの巨大な魔法陣を出現させた。
一つ目の魔法陣からはドラゴンの造形をしたただの岩が現れその岩が二つ目の魔法陣に入るとその岩が羽をパタパタと動かし初め口を開けたり瞬きを始めた。
三つ目の魔法陣を入ると熱を持ち四つ目の魔法陣を入ると見た目に艶が出て最後に五つ目の魔法陣に入ると雷を見に纏った。
「行けぇ!!!!!!!!!!!!」
「エンシェントドラゴン」
男は魔法に気づいたのかキョウ達をおもいっきり壊れた空間へと投げた。
今、男がいる場所から壊れた空間まではまだ距離があったが男のすざましい腕力によって地に着くことなく壊れた空間の中に入った。
だが男は赤ん坊を投げることはなくそのまま歩幅を変えることなく歩いた。
男の背中にエンシェントドラゴンが接触すると男は背中を抉られるわけでも焼けるわけでもなく飛ばされるでもなく逆に男は無傷なままぶつかった頭からエンシェントドラゴンは粉々になっていった。
「な、なんだと」
「魔法が効かない?」
「や、やばい!」
魔術師は焦り男のもとへと先程のように全力で向かった。




