キョウ達
「それにしてもその子」
「一体どこに行きたんだろう?」
「そうね」
「でも何処に行きたいかも含めてこの子不思議よねいろいろ」
「こんな小さいのに行きたい場所があるなんて」
キョウ達が赤ん坊と出会いその場を離れてすぐ。
赤ん坊が現れた場所の空間が歪み空間の歪みが治るとそこには白い装飾もなく模様もなく穴も無い顔を全て覆う仮面を付け黒色の魔術師の格好をした男が一人と同じ仮面を付けた黒い衣装を身に纏った男達が現れた。
「探せ」
魔術師の格好をした男がそういうと他の男達は素早くバラバラに分かれた。
魔術師の格好をした男は全員がいなくなった場所を少しの間、微動だにせずに立っていたがすぐに一歩前へ動き振り向き自分のきた場所を眺め、また微動だにせず動かなくなった。
また少し経つと男はまた動き始めた。
「こっちか」
「ど、どこまで行くんでしょう?」
「もう結構歩いたと思うんですけど」
「本当ね」
「一体どこに行きたいの」っとファウは言いながら赤ん坊の頬っぺたをプニプニした。
それに対してはっきり嫌がっていることが表情で分かった。
「あらプニプニは好きではなかったかしら
「でも本当に何処に行きたいの?」




