キョウ達
キョウ達はご飯を食べ終わると料金を払おうとレジへと向かった。
店員からいくら払うかを聞きお金を払おうと袋を漁っている時にキョウは店員にギルドについて聞いた。
話によるとこの国にはギルドはなく代わりにフィードリア国立魔法学院にクエストを依頼し生徒がその依頼を解決してくれるらしい。
「ってことは私達はこれからどうしましょう?」
「元々の目的通り何処か魔法を学べる場所を探したほうがいいじゃない!」
「そうですね」
「それがいいかもしれないです」
「いやそれしかありませんね」
「でもどう探しますかね」
キョウ達は喋りながら当てもなく歩いているといつの間にか人通りの少ない場所を歩いていた。
そんな時突如、キョウ達の目の前の空間がグニャっと歪んだ。
そして歪みは光を放ち光が収まると歪みはなくなり裸の赤ん坊が寝転んでいた。
「え?」
「何この子!」
「いきなり現れたわよ!」
「面白〜い!!」
赤ん坊は辺りを見渡すような素振りをしキョウ達を見つけると大きな声で泣き始めた。
キョウが慌てて赤ん坊を抱き抱えあやそうとすると
赤ん坊はキョウの毛を引っ張ってきた。
「痛い痛い痛い!」
「痛いです離してください!」
赤ん坊はキョウの毛を引っ張りながらある方角を指さすように腕を伸ばした。




