390/497

キョウ達

全員が注文し少し待つと店員が料理を運んで来た。

キョウはクリームシチュー。

ユラは豚の生姜焼き。

コサメはみんなが頼んだ物を少し貰った。

ファウはトマトのスープ。

キョウは木で出来たスプーンでクリームシチューを掬い口に運んだ。

具沢山のクリームシチューはそれだけを食べるだけでも十分美味しかったが隣の皿に置かれたパンをひと千切りしクリームシチューに付けて食べることで硬いパンが少し柔らかくなりそれはそれで美味しく手は止まらなかった。

ユラは薄く切られたパンに豚の生姜焼きを乗せ口に運んだ。

豚の生姜焼きをパンに乗せ食べることで生姜焼きのタレと肉汁が混ざったものがパンに染み美味しすぎてパンに豚の生姜焼きを乗せる手が止まらなかった。

ファウはまずトマトスープを木のスプーンで掬い口に運んだ。

トマトスープは少し酸味が強いが確かにある旨味がスプーンを持った手を止まらせずパンを浸して食べると硬いパンは全く硬くなく全部浸さないことで酸味がパンの甘みでまろやかになりキョウのようにパンを付けて食べる手が止まらなくなっていた。

そしてコサメは体がとても小さいことから食べる量がかなり少なく皆んなから貰ったご飯を様々な食べ方で楽しんだ。