龍人の国
バサァバサァ
グリフォンで空を飛んでいるといきなり暗くなった。
「な、なんだ!」
「皆さん!」
「見えてきましたよ!」
サエさんが見ている方向を見ると灯が見え入り口がある大きな塔があり周りを目を凝らして見てみると周りに大きな柱がたくさんあった。
グリフォンが松明が灯った塔の入り口に降りるとそこには3人の龍人がいた。
「あの入りたいのですが」
「はいどうぞこのままお進みください」
セイは二人の門番とは少し離れたところにいた男から今まで下界であった誰よりも強い気配を感じた。
「あのサエさん入国料を払わなくていいんですか?」
「龍人の国はここに来るまで高ランクモンスターが空も陸もうじゃうじゃしているので免除されているんですよ」
「ちなみに私が魔法で音を消したり匂いを消したり色々魔法を使って高ランクモンスターを避けてここまで来たんですよ!」
「それにこの塔は自分の足で登らないといけませんし。」
「え?」
「これを?」
「はい...」
「聞く話ですと早くて1日遅いと2日ぐらいらしいです」
「では頑張ってください!」
そういうとバサァっとサエさんはグリフォンに乗って空に消えてった。
「じゃあ皆んな頑張ろうか」
「う、うん」
「おう」
「は、い」
「はい」
どこか皆んなどんよりとした返事が返ってきた。




