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「魔法国だ」
「魔法国ですか」
「魔法国ですか」
「魔法国ですか〜」
「魔法国ね」
「な、なんだよ」
「みんなして」
「いやセイ様が魔法国に行きたいというのが何だか意外で」
「意外か?」
私はセイ様と出会ってからこのかたセイ様が使った魔法は数種類な気がするのであまり魔法が得意ではないのかと思っておりました。
「た、確かに」
「俺はそこまで魔法が得意じゃない!!!」
「複合魔法だって今もコツコツ作ってるけどまだまだ時間がかかる!!」
「でもさ!!」
「俺魔法は好きなんだよ!!!!!」
「魔法の本場がどんな場所か気になるだろ!」
「それに五年たったキョウ達とも逢いたいしさ!」
「では魔法国で決定でいいんじゃないんですか〜〜」
ガーアがそういうとヨウ、ティオ、イフリートは頷き同意の意を示した。
「ただ怖いことがありますね」
「なんだヨウ?」
「オレクの事です」
「オレクの事?」
「オレクが納得するほどの船を探さなければいけないという事です」
ハッという顔をその場にいた者達全員がした。
「どんなに遠くても歩いて行ける場所ならあの子が勝手に作ったあれに乗せて行けばいいですが船となると」
「ねぇ〜」
「そうか……」
「そうだよな」
「どうしようか」
「う〜ん」
セイ達は結局その日何処へ行くかを決めるかよりもオレクをどう納得させるかを話し合うのに時間を多く使ったのだった。




