次の目的地
「レアモンスターか」
「もしかしてコイツがあの魚の魔物を指揮していたのか?」
「ん?」
「あれは………生き残りか?」
セイが目を凝らしてみると少し離れた場所に魚の魔物が泳いでいた。
セイは少しの間、離していた剣を再び口に咥えようと落ちていっていた剣を体を伸ばし拾い攻めるか待つかを考えていた。
セイが少し考えていると魔物の魚がセイの方を見た。
一匹だけの魚の魔物は先程の魔物達のようにセイ目掛けて突っ込んで来た。
だが泳ぐスピードが先程とは天と地ほどの違いがあった。
「遅い」
セイはつい剣を咥えた口でそう呟いていた。
セイがついそう口にしてしまったのは今襲いかかってきている魚の魔物が先程の奴らに比べて遅いと感じていたからだ。
それはセイが先程戦った魚の魔物のスピードに目が少し慣れていたという理由もあった。
だが確かに魚の魔物が遅くなっていることにセイは気づいていた。
そしてセイは口に剣を咥えたまま水操作と身体強化を使いスピードを上げ向かってきた魚を斬り捨てた。
「そうか」
「あのレアモンスターは指揮をしているだけじゃなくて一匹一匹の仲間の能力を底上げしてたんだろうな」
「よしじゃあもう少し狩ってから戻るかな」
セイは倒した魚の魔物を旅の次元を使って回収すると次の魔物を探しに海を泳いだ。




