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真っ二つになった魚以外は通り過ぎるかセイが作った鎧に殺されるかのどちらかだった。
鎧にはセイは短めの剣の刀身を無理矢理のように合体させていた。
「ん〜〜」
「使いにくい」
<水操作>
<水槍>
セイは水槍を作り出すと水操作で自身を傷つかないように操り短い時間で鎧を壊した。
<水槍>
セイは今まで水槍というスキルを扱いにくいスキルだと思っていた。
実際に水槍というスキルはとても扱いにくいスキルだ。
水が無ければスキルを使用できず少量しか無ければ主としては使えない。
だが海の中ではこのスキルは無類の力を発揮する。
セイがスキルを使用すると魚は渦の内側から出てきた無数の水槍によって全てが串刺しになっていた。
「え…………」
セイはリヴァイアサンの顔には似つかわしくない顔をしてその光景を眺めていた。
出てくるとしても四、五本だと思ってたのにこれは。
それに今俺はあまりしっかりとした想像をせずに使った。
想像しないでスキルと相性のいい場所でスキルを使うとこうなるのか?
セイがそんなことを考えていると渦を作っていた魚達が浮かんでいき渦の中心にいたものが見えた。
それは今まで襲ってきていた口の尖った魚達よりも凶悪な口を持ち大きくそして様々な所がトゲトゲとしていた。
「こ、こいつはもしかして」




