次は
ケールとガーアとオレクの部屋では。
ケールがガーアにべったりとくっ付いていた。
オレクは2人がくっ付いているベッドの隣のベットで一枚の大金貨を眺めていた。
「正に私とお姉様の為の部屋!」
スキルを解いた方がいいかしら?
ケールさんずっとこの感じだし。
セイ様も何だか不思議そうな目で私たちを見ていらしたし。
試しにスキルを解いてみようかしら。
ガーアはそのように思いスキルを解いた。
すると一瞬にしてケールの精力みなぎる大きく見開かれていた目は精力がなく細めた目に戻ってしまった。
元に戻ったケールはすぐさまガーアから離れた。
「お、お姉様」
「ご、ごめんなさい」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「くっ付いてごめんなさい」
「お姉様なんて馴れ馴れしい呼び方をしてごめんなさい」
「他にも馴れ馴れしい言動や行動ごめんなさい」
それからもケールはガーアにスキルを使用されていた時の言動や行動をこれでもかと謝ってきた。
それはガーアだけではなく隣のベットでつまらなそうに聞いていたオレクにまである種の恐怖を感じさせていた。
ガーアは何度かケールを励ます言葉をかけたがまるで聞こえていないようでずっと謝り続けてきた。




